歎異抄と300回
私は、とても尊敬する=信用する人が結構います。
そのうちの一人は、小説家の高橋源一郎さん。
高橋さんは、多くの素晴らしい小説も書いていますが、
多分日本で一番小説を読む人でもあり、
「言葉」についての思索などの深い人です。
高橋さんは、ありがたいことに毎週NHKラジオ「飛ぶ教室」の
パーソナリティもやっていて、私は、これを毎週欠かすことはありません。
とても価値ある番組だと思っているので。
高橋さんは、論語の翻訳もしていて、
めちゃ面白いのですが、
親鸞の「歎異抄」の訳本も出しています。
先日、高橋さんが、「歎異抄」の解説を日曜カルチャーでしているのを見つけました。
私にとって、いくら払っても聞きたい内容の講義です。
はるか昔、90歳まで生きた親鸞という人。
現代なら、社会から少し外れると、ユーチューバーになったり、
アイドルになったり、ミュージシャンになるのだけど、鎌倉時代の場合は、
僧侶になった。
その親鸞の波乱万丈の人生とその教えについて。
めちゃめちゃ面白い。
弟子の唯円の親鸞への「愛」の構造分析が高橋さんらしい。
ぜひ、おすすめです。
無根拠の信頼が、「愛」であると言われると、そうだなあと思います。
私はユーチューブチャンネル リハックのプロデューサー高橋弘樹さんへも
無根拠の信頼があります。
最近の動画で、
元リクルートで、
株式会社アルファドライブの麻生要一さんが、
新規事業について話していました。
1500以上の新規事業の立ち上げに関わってきて、
自らも起業した麻生さんによると、
とにかく、
顧客のところに足を運ぶことが重要。
頭でわかっているつもりの人が多いが、
実際に困っている人の話を直に聞くことの重要性を
強調していました。
麻生さんによると、300回顧客と話に行くことで、
マインドが変わり、
顧客と一緒に問題解決しようという起業の種を手にできると。
これは理屈じゃない。
それを聞いて、
確かになと思うのです。
私は、昨年2月から、あるお客様のところに通うようになりました。
昨年は、20回くらい行ったでしょうか。
わずか20回ですが、
徐々に、顧客ニーズが見えてきたと感じています。
これ、やっぱり、直接会って、話を聞いたりしていくことで、
少しづつ、徐々に、見えてくるのです。
考えてみると、池田さんは、特定のお客様へ300回くらい
通っています。
そして、バイヤーがどう考えるか、
口ではああ言うが、本音はこうだろうといろいろなことが
読めるようになっているのだと感じます。
麻生要一さんが、言っているのは、現場が大事ということですが、
300回行けば、それは、見えてくるものがあるでしょう。
私もなるべく、顧客に会いにいかなきゃと思いました。